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隠れ家で共有される豊かな時間
シェアハウス八十八夜
December 02 2015

 


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立町通り商店街のお茶屋さん『高橋園』。

去年の春、この2階の空きスペースを使って生まれた場所が、隠れ家的シェアハウス『八十八夜』。

主な住居人は県外からこの街にやって来た若者の移住者が中心。

お店の脇の細道を通った先にシェアハウスの入り口があります。

少し(だいぶ)薄暗いので足下にご注意を。

 

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入り口付近に行くと、自動的に照明が点灯。

辺りを明るく照らし、人を迎え入れる準備。

開け方にコツが必要な引き戸を開けて中へ。

 

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玄関は大家さんが使用する道具などが置いてある、昔ながらの空間。

実家に帰省したような、遠くのおじいちゃんおばあちゃん家に遊びに来たような懐かしい感覚。

 

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上がった先はお茶屋さんの裏側。

閉店して静まり返った建物内を歩くのは新鮮で不思議な気分。

奥に見える布がかかった扉の先が共有のバスルーム。

 

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階段を登って2階へ上がると共有キッチン。

ここで一緒にご飯を食べたり、お茶を飲んだり、お酒を酌み交わしたり。

各部屋の中間に位置するため、「おはよう」と「 おかえり」の言葉が一番多く交わされるスペース。

 

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こちらが個室部屋エリア。多くの人が改修を手伝った白塗りの壁と廊下が印象的。

隠さずに活かされた80年前の柱や壁、所々に置かれた石巻工房の家具。

建物の歴史と融合する現代の工夫。

作りたくても作ることはできない、ここにしかないぬくもりの空間になっています。

 

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反対側の空間はドミトリースペース兼リビング。

この日は、石巻で活動している若者たちによる交流会が開かれました。

入居者が提案する交流イベントは管理団体が積極的にサポート。とてもオープンな空間に。

 

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これまでに開催されてきたのは誕生日会やお茶会、パブリックビューイングイベントなど。

入居者だけではない様々な人が集まり、ほっこりと賑やかな時間を共有してきました。

 

 

■まきじんコメント

 

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石巻にしかない温かさを感じる場所です。

一階は、入り口が和風のやや重みのある扉で、昔の名残を感じる空間の懐かしさ。

二階は、開放感がありシンプルながらもおしゃれな雰囲気。

シェアハウスというと、入った瞬間から雰囲気が何も変わらない、ただおしゃれな印象がありますが、

こちらの場所は一階と二階の感じる穏やかさは異なり、それを存分に味わえるということが素敵です。

部屋中が広々としていて、だからこそ、柱やランプ、ソファーが引き立っていました。

奥にあるリビングは、集いの場にぴったり。

目立つ場所にあるわけではないけれど、だからこそ奥深くて、まるで隠れ家のようでした。

この場所で皆とテーブルを囲み、穏やかな時間を過ごす。また行きたい!と思わずにはいられません。

 

 

近所で頂いた野菜やお魚をそれぞれ持ち寄ったり。

移住者と定住者が知識や情報を共有しあったり。

石巻ならではのシェアハウス。

八十八回以上の手間をかけたこの場所で、

八十八回以上の夜が過ぎていく中で、

これからも豊かな時間が共有されていく。

 

「シェアハウス 八十八夜」

 

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address|宮城県石巻市立町2丁目4−34

tel|0225-24-6919 (管理団体  合同会社巻組)

Guest Model  Haruna


 

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write by

嶋脇 佑/Yu Shimawaki

MAKIZINE 編集長/フォトライター

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