Magazine

身も心も癒される秘湯旅館
追分温泉
December 30 2015

20151225-IMG_5803

 

北上川河口から県道64号線を車で走らせる。

走る車の数が減っていくのに対して、周りの景色は自然であふれていく。

道はいよいよ細くなって、視線の先に姿を現したのは、峠の中腹にある一軒宿「追分温泉」。

昔の木造校舎かのように歴史を感じさせる建物、漏れだす室内のランプの優しい光は、

周りの自然とゆるやかに溶けこんで、ほっとする雰囲気を醸し出しています。

 

20151225-IMG_5623

 

20151225-IMG_5236

 

お客様を一番にお出迎えする玄関に置かれたストーブ。

その脇を抜けて正面の受付でチェックイン。

 

20151225-IMG_5299

 

客室の途中には開放的な広場があり、そこには、葦(よし)のすだれ制作器や炭俵が展示されています。

当時、この地域に住む人々は周りに広がる自然の恵みを加工し、家内工業で生計を立てていたそうです。

建物のいたるところにその名残が存在し、昔の生活の空気を感じることができます。

 

20151225-IMG_5248

 


20151225-IMG_5264

 

お部屋には寒い季節に嬉しいこたつが。

お一人様での宿泊用に、最近では珍しい四畳半の正方形のお部屋もあります。

 

20151225-IMG_5566

 

一息ついたら温泉へ。こちらは休憩室。

中央に堂々とそびえ立つカヤの木。小上がりには館主自慢の木製のテーブル。

男湯と女湯を分けるしきりには背の丈よりもはるかに大きく束ねられた葦。

 

20151225-IMG_5463

 

そして脱衣所。

奥からじわりとこぼれだしてくる温かさに思わず気分が高揚します。

 

20151225-IMG_5476

 

浴室への戸を開けると、体を包み込んでくる自然の香りと光り。

見上げると天井いっぱいに敷き詰められた葦。足の優しい感触の正体は手入れがされた木の床。

 

20151225-IMG_5504

 

立ちこめる湯気の先には、樹齢500年を超えるカヤの木で組まれた浴室。

 

20151225-IMG_5544

 

こちらの温泉は、日本古来の文化である湯治場として愛されてきました。

現在は湯治をされる方は少なくなりましたが、今でもその風情は健在。

秘湯ムード満点の雰囲気をじっくりと楽しみましょう。

 

20151225-IMG_5604

 

体が芯から温まったことを感じながら、ちょっと休憩。

 

20151225-IMG_5695

 

その後はお部屋でお食事。日本料理店で腕を磨いた館主による料理が次々とテーブルに並びます。

 

20151225-IMG_5750

 

県内でとれた海産物や地元の野菜をふんだんに使用したメニューの数々。

 

20151225-IMG_5737

 

十三浜のわかめのしゃぶしゃぶ、松島のカキのグラタン。

旬の食材を使用した料理を前に、思わず進んでしまうお酒。

 

20151225-IMG_5768

 

日本酒は宮城県内の地酒を用意。ここに来ないと飲めないようなお酒も用意しているそうです。

 

20151225-IMG_5807

 

自然の中を散歩して新鮮な空気をたくさん吸い込むのも秘境温泉の醍醐味。

外には勢い良く水しぶきをあげる噴水。

もうすこし外の気温が下がると、自然が作り出した氷のアートを見ることができるそうです。

 

20151225-IMG_5846

 

旅館を出て道路を歩いていくとさらに自然が身近に感じられる場所も。

移り変わる季節の表情を楽しめます。

 

■まきじんコメント

 

20151225-IMG_5828

 

自然の中に木の温もりある建物がとっても落ち着く素敵な温泉宿でした!

雰囲気に合った古い味わいのある物が沢山あって館主さんの好きが集められた館内はとっても素敵でした。

石巻の街中から1時間程度なのに旅行気分を味わえます。

季節の石巻をこれでもかってボリュームたっぷりで美味しいお料理と趣ある温泉は最高でした!

今度は泊まりでゆっくり来たいです。

 

「当時はこの古い旅館と地元が好きではなかった」

それでもここにしかない良さがあると気付いた、と語る館主の横山さん。

湯治場時代の名残がある建物と空間。

地元の海の幸、山の幸がつまった料理。

気さくに話しかけてくれる旅館のスタッフ。

自然に囲まれた自然体の旅館。

身も心もゆっくりと、癒しに訪れてみてはいかがでしょうか。

 

 

「追分温泉」

 

20151225-IMG_5788

 

住所|宮城県石巻市北上町女川字大峯1

チェックイン|15:00 / チェックアウト:10:00

部屋数|和室 35室(内トイレ付和室 5室)

最大収容人数|100名

料金|朝食夕食付6,156円~10,476円 / 朝食付4,320円 / 食事無3,780円
※GW、お盆、お正月は、8,640円~10,800円

駐車場|有(50台)

tel|0225-67-3209

Guest Model   Makiko


 

12115784_874732732634057_2016106116680637773_n

write by

嶋脇 佑/Yu Shimawaki

MAKIZINE 編集長/フォトライター

Instagram/facebook