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世界が注目する手作り家具
石巻工房
October 13 2015

Do It Yourself (自分で作る).

震災以降の石巻の各地で育まれてきたDIY精神。

その商店街で生まれた手作りの家具は、

世界中の人々の生活に寄り添っている。

 

「石巻工房」

 

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渡波地区の水産関係の倉庫が立ち並ぶエリアの中で、木の香りを醸し出す建物。

木でできた看板が目印。石巻工房。

 

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“石巻工房は「地域のものづくりの場」として2011年に誕生しました。
デザインの力でDIYの可能性を広げる「DIYメーカー」として、また地元の人々の自立運営する小さな産業として、地域を活性化する起爆剤になることを目指しています。(参照 石巻工房WEB)”

 

震災を機に、多くの人との出会いとアイデアを積み重ねて誕生。商店街の一角から始まった彼らの歩み。

人に寄り添うように作られた製品は、使用者の口コミを通じてじわじわと人気を高めていきました。

今では海外から展示の依頼や商品の注文が来るまでに。活動拡大に伴い、今の場所に拠点を移しました。

 

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こちらが現在の工房。

工房内にあふれる柔らかな色と優しい香り。

塗装されていない無垢の木を使用して製品を生み出す石巻工房ならではの空間。

 

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そして、この工房の親方、千葉工房長。前回紹介した「助六鮨」の親方の息子さん。

寿司職人から家具職人へ転向した異例の職歴を持つ工房長。

お父様に負けず劣らずのユーモアと快活な人柄は、工房に和やかで明るい雰囲気を作り出します。

 

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元々DIY好きだった工房長。

彼のもとに集まったスタッフと共に、自らの手で家具を作り上げていきます。

様々な使われ方を想定して作られた家具のラインナップは充実。

 

 

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「ISHINOMAKI STOOL」¥12,312円(税込)

仮設住宅のためにつくった、かわいらしいスツール。軽くて、素朴で、頑丈。

「スモール・アウトドア」というコンセプトをもとに内部や外部でも使用できるコンパクトさと軽さ。

 

 

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「KOBO SOFA (single)」  ¥88,344円(税込)

石巻のオフィスのために考えられた、一息つくためのソファ。

しっかり支えられている感覚の気持ちよさに思わず優雅な気分に。

 

 

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屋外で使用できる家具。その機能性と耐久性の他にも隠れたもうひとつの特徴。

使用されているレッドシダーの木は、太陽光を浴びると色が少しずつ変化していきます。

 

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変化するという自然ではあたりまえの法則が、わたしたちの生活に混ざりあう。

時間に追われることで忘れてしまうこと、人も自然の中の一つの存在であることを思い出させてくれます。

 

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製品の全てに押されている石巻工房のロゴの焼印。

製品が多くの人に長く愛されていけば、震災という背景にあるストーリーも語り継がれることになる。

「語り継ぐ」という想いがこの焼印に込められています。

 

 

■まきじんコメント

 

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作業場は木の匂いにあふれていてとても落ち着きました。

外使いができる家具、というので、外で長く使われたものを見せてもらったのですが、

木の色が落ちてまた雰囲気が変わって、自然の味が出ていました。

木と一緒に、変化を楽んで生活することは素敵だなと思いました。

完成された家具は肌触りがなめらかで木の素材をそのまま感じられるように作られていました。

人の手で丁寧に作られたものは、大量生産とは違って、細やかなところに気を配って作られていて、

なおかつあたたかさも感じられるものでした。

 

 

長く使うからこそ丈夫であり、長く使うからこそ楽しめる、人に寄り添う家具。

本当に必要なものを求めて生み出されたからこそ、多くの人に愛されている。

手作りならではの温もりと誰かのために作られた愛情がこもった製品、体験してみてはいかがでしょうか。

 

 

” 石巻工房 ”

 

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address|宮城県石巻市渡波字栄田164-3

tel|0225-25-4839

Photo writer   Yu Shimawaki

Guest Model  Minako