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大切にしていきたい器と出会える店
観慶丸陶器店
March 30 2017

 

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アイトピア通りでひときわ存在感を放っている、観慶丸陶器店。言わずと知れたそのお店は

江戸時代から続く老舗。「観慶丸」は当時の千石船の名前。船が行商から帰ってくる際に積

まれた陶器の販売から始まった商売が、平成になった今も続いています。店と通りを仕切る

大きな窓の向こうには、洗練されたディスプレイ。

 

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広々とした空間に並ぶ商品の数々。ずっしりとした陶器、なめらかな質感のカトラリー、

肌触りの良い布製品、きらきら輝くアクセサリー。陶器店という名にとらわれず、さまざま

な生活雑貨を取り扱っています。

 

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一度お店を出て通りの向かい側に渡った先には「カンケイマルラボ」。こちらは普段は建築

事務所となっていますが、毎月約10日ペースで陶芸作家さんの個展が開かれています。こ

こでは1人の作家さんの作品をじっくり見られるので、普段は見逃してしまっていた出会い

があるかもしれません。

 

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個展開催期間にはカフェもオープンしています。

 

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観慶丸陶器店9代目の店長である須田マサキさんは、東日本大震災が起きるまで東京で働い

ていました。奥様の実家である観慶丸陶器店が被災したことを受け、店を引き継ぐことを決

意。店舗を再開させたのちに、使われていなかった観慶丸ビルを建築家の奥様がリノベーシ

ョンし、2014年にこのカンケイマルラボをオープンさせました。

 

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商品仕入れでは陶器という縛りはなく「作っていることに意味を感じるもの、自分が欲しい

と思えるもの」にこだわっているそう。

 

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そんな想いのある商品は高価なものが多いのでは?と思いますが、本店に並ぶ商品は意外に

もリーズナブルなものも。素敵な雑貨が数百円から手に入れることができます。「器好きが

来る店というよりも、店に来て器を好きになってもらえる店を目指しています」と須田さん。

日常に取り入れやすく、かつ丁寧に作られたものを厳選して販売しています。

 

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江戸時代から続くお店を引き継ぐことにプレッシャーはなかったですか?と聞くと「これま

での歴史が、というよりも、良いものを知って欲しくてやっているので。そうして続けてい

くことが、自然と歴史になっていくものだと思います」と。カンケイマルラボを作ったのも

そんな思いから。これまでに続いてきたもの、新しく生まれるもの、両方を先に繋げていく

ことを目指して取り組みを続けています。

 

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石巻で最も歴史の長い商店は、出会いと商品に込められた想いを大事にしていました。日常

にちょっとしたこだわりを加えたい、大切な誰かへのプレゼントを探している。アイトピア

通りを通りがかったら、お店を覗いてみてはどうでしょう。毎日を今日よりもちょっと心地

良く暮らすための、永く大切にしていきたいものがきっと見つかるはず。

 

観慶丸本店
address|宮城県石巻市中央2-8-1
tel|0225-22-0151

カンケイマルラボ(イベント期間中のみ営業)
address|宮城県石巻市中央2-3-14
tel|0225-25-7081

open|ともに10:00〜18:00,火曜定休
url|http://kankeimaru.com/
photowrite |Akiho Sato
edit|Yu Shimawaki