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長い月日を物と共にする暮らしを
月日工作舎
March 22 2017

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石巻の富貴丁通りでリニューアルオープンしたお店「月日工作舎」(元UCP)。以前のお店は

工房のみだったが、拡張されて販売スペースが生まれた。お店の名前には、長い月日を物と

共に過ごしてほしいという想いが込められている。改めて店主の山内さんにお話を伺った。

 

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ー お店、名前も新しく変わり、他にはどのような変化がありましたか?

 

山内:つくってほしい、直してほしいという依頼が増えてきましたね。アンティークの椅子

の足がガタがきてるから直してくれとか。ボート部の人が母校に行ったときにボートの板を

もらってきて、壁に飾れるようにできないかなあとか。

 

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山内:額縁のリメイクの依頼とかもありました。アーティストの方が展示用に使いたいと。

依頼の流れとしては物の状態を見て、お話をしながらイメージを膨らませて、後日に見積も

りと納期をお知らせする、という感じです。

 

ー まさに、まちの工作屋さんですね。お店の空間も広くなって、引き取った物をご自身で

リメイクして販売されていますが、これらの物はどのように引き取っているのですか?

 

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山内:近所の人、お客さんの知り合いから連絡が来て、「不要品好きなの持っていけー」

って言われるんですよ。フリマとかリサイクルショップに出そうとしても、忙しいとそん

なことしている暇がない。有効に使ってくれるなら嬉しいということで。物の処分って大

変ですしね。粗大ごみはお金かかるし。軽トラで引き取りに行きます。

 

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ー 確かに物の処分は大変ですよね。山内さんの不要品を有効活用するときのポイントは?

 

山内:ちょっと変えてみるだけで体験、思い出になるというか。こんなにかわいくなるんだ

という気づきというか。そういう体験が増えれば、物の使い方の可能性が広がって、捨てよ

うと思っているのを「いや、待てよ」って踏みとどまれるんじゃないかなあと。例えばこの

瓶とかも、ドライフラワーを飾ればちょっとオシャレに見えたりとか。そういう工夫をする

ことですかね。

 

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ー 工夫することで物が循環する。

 

山内:物が循環するだけでも意義があることだと思うんですけど。使っていた人の思い出や

想いを引き継ぐことで、心の部分が循環して豊かになるというか、ただの買い物ではなくて、

感じながら、暮らしの中に物を落とし込む。そういうものを大切にしていけたら。

 

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ー 暮らしと工夫は、やはり関係しているものがありますか。
 
山内:生活すると暮らすは違う気がしていて。生活は最低限のことをして生きる。暮らしは

生活に自分の意思が入ってくる、豊かにしていく、みたいな。自分で工夫ができなくても、

まずは、うちに頼んでもらえればと。物に愛着を持つことから始められたらいいですね。

 

ー 物が大切にされるまちって、きっと優しいまちだなと思いました。この場所から多くの

物と想いが循環されていくの楽しみにしています。ありがとうございました。

 

山内 健嗣 月日工作舎 代表
address|宮城県石巻市立町2-5-20
open|11:00〜19:00(sat,sun)※火、水は完全休業。その他の曜日は事前連絡。
tel|090-2023-1261
url|https://m.facebook.com/tsukihikousakusya2017/
photowrite | Yu Shimawaki