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まちなかでキッチンをシェアして自分のお店を
コモンキッチンファーム
August 04 2017

今年5月、橋通りコモンの一角でシェアキッチン「コモンキッチンファーム」が始まった。

 

 

シェアキッチンはその名のとおり、個人や団体がキッチンをシェア”して自分たちのお店を開く

橋通りコモンの南西側の建物と中心のテラス席をメインに行われる。

 

 

この試みは、橋通りコモンのフレンチトースト店「NICE PICNIC DAY」の店長、浅野基さんに

よるもの。橋通りコモンをより多くの人に親しんでもらいたいと発案。

 

 

長野県出身で、石巻に移住後、移動販売や富貴丁通りの「日和キッチン」日替わりオーナーなど

市内のイベントにも数多く出店。20165月に現在、店長を務める「NICE PICNIC DAY」を橋通

りコモン内にオープン。現在、浅野さんと5名のスタッフが、年中無休の店を交替で切り盛りして

いる。

 

 

そんな浅野さんが正午の人通りの少ない時間、ピークを迎える夜間帯の両方で欠かさないことは、

「フェイス・トゥ・フェイス」の信条をもとに、店を訪れる人たちに地道に思いを伝えていくこと。

飲食店を通じて街とつながることで、店とお客様だけではない関係性を大事にできる。シェアキッ

チンでは、街とつながってくれる、カラーの強い人に任せてみたいそう。

 

 

7月には、石巻専修大学に通う岡崎臣希(しげき)さんらが企画した「カメレオン食堂」が開催。

「カメレオン食堂」は、5月にもシェアキッチンを担当。今回は岡崎さんを含む石巻市内在住の

男女4が集まり、サイパン料理を販売した。

 

 

サイパン伝統のチャモロ料理である「チャモロBBQリブ」、「レッドライス」のセットが好評

で営業時間内に全メニューが完売。

 

 

岡崎さんはサイパン生まれ石巻育ち。大学では経営学を専攻している。シェアキッチンでは

1日限定の料理長を務め、学んできたことの実践の場になった。

 

「(シェアキッチンは)忙しく大変ではありますが、知り合いが来てくれたり、仕事自体が楽

しいです。地元が好きなので、石巻でサイパンの料理を出すことにしました。ですが、(店舗

経営を)やってみるととても大変です。経営を経験できる機会はなかなかないので大変さを知

ることができました。」と、経営の苦労とともに経験値を得たことを振り返った。

 

 

「(橋通りコモンには)いろいろなところ からお客さんが来ます。お店をやってくれる人は、

以前よりもこの橋通りコモンや訪れるお客さんに親しみを感じてくれているようです。イベン

トをすると顔を出してくれ たり、親近感を持ってくれることが嬉しいです。」

これまでを振り返りながら、これからを見据える浅野さん。

すでにできたつながりを通して、また新たなつながりや楽しさが加わる。

食と人のぬくもりがにぎわいを生み、また新しい交流の場がまちなかに育まれていく。

 

「コモンキッチンファーム」

address|宮城県石巻市中央2丁目89橋通りコモン内

open|不定期

tel|080-2618-0462

photowrite| 生沼 未樹

edit|シマワキ ユウ