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廃校舎の工房で生み出される神秘的なうつわ
三輪田窯
August 09 2017

 

 

三輪田窯の器を目にしたことはあるでしょうか。

器に広がる、宇宙のような海底のような青色は、吸い込まれそうになるほど濃くて、深くて、

それでいて爽やかさが感じられます。

 

 

三輪田窯が産み出されているのは旧北上川を越え、追波川も越えたさらに向こう側、三輪田地区。

山や田んぼが広がり、木造の古民家が並ぶ道をずうっと走った先の、二俣小学校三輪田分校の廃

校舎に工房を構えています。

 

 

窯主の亀山英児さん。

仙台の堤焼乾馬窯で修行後、2005年に独立。

 

 

奥様の出身地である石巻で工房となる場所を探していたところ、廃校になったこの二俣小学

校にめぐりあったといいます。

 

 

「地元のもの」で器をつくることにこだわっている亀山さん。

土だけでなく、反応を起こす釉薬にも雄勝石や貝殻の粉末、木材などを使っているそう。

土や薬品の配合を少しずつ変え、何度も器を焼き、たどり着いたのが今の色でした。

 

 

「同じ形の器をつくっていても、昔に作った器はいつ頃のものなのかすぐにわかります。」

ひとつの器をつくるのにかかる時間は約1ヶ月。

丁寧に塗られた器をじっくり焼き、じっくりと乾燥。

子供を見るような、優しい眼差しで作品を見つめます。

 

 

三輪田窯では毎週木・金曜日に「かめかふぇ」も営業。

3年前に奥様の発案で始まったかめかふぇでは、三輪田窯のカップにコーヒーを淹れてくれます。

セットのベーグルは、以前まきじんでも取材したベーグル屋さん、ランランフィシカントさん。

人気のセットはいちじくクリームチーズベーグルのセット。

 

 

自然の中で味わうコーヒーは、空気の美味しさも相まって普段とはひと味もふた味も違います。

 

 

市街地から約25分、喧騒から離れたところで、繊細に、力強く生み出されている文化。

青の癒しと緑の癒しを求め、ふらりと訪れてみてはいかがでしょうか。

器を味わいに。

 

 

「三輪田窯」


address | 宮城県石巻市中央2-8-1
tel | 0225-62-2382
open | 月曜〜金曜 9:00〜18:00(かめかふぇ:木・金曜)
url| http://minowadagama.jp/

Model | Masayo
photowrite | Akiho Sato
edit | Yu Shimawaki