Magazine

天然酵母の蒸しパン専門店
Once(わんす)
September 12 2016

 

_mg_8929-1

 

国道398号線を女川方面にまっすぐ走ると左手に現れる三角屋根の建物。

今年6月にオープンした蒸しパン専門店、「蒸しパン Once(わんす)」だ。

 

_mg_8943-2

 

扉を開けるとやさしい香りがふんわりと漂い、柔らかな光が差し込む店内。

中央に置かれたテーブルには色とりどりの蒸しパンが並んでいる。

蒸しパンの種類は日替わりで、つぶあん、チョコバナナ、抹茶、カレー、きんぴらなどなど。

価格はひとつ150円~200円。

 

_mg_8792-4

 

ひとつひとつ丁寧に作られた蒸しパンは、ころんとした小ぶりな見た目からは想像できない、

もっちりした力強い食感と優しい味。パンの材料には天然酵母の使用だけでなく、卵・油・

牛乳不使用、北海道産の小麦粉や地元石巻産の手作り塩、アルミニウム不使用のベーキング

パウダーを使用するなど素材にこだわっており、子供からお年寄りまで安心して味わえる。

 

_mg_9005-10

 

店主の神山由佳さんは、渡波生まれ渡波育ち。もともとお菓子作りが好きで、「定年退職

したらカフェを経営したい」と考えていたという。その後、震災を経験して「人生いつ何

が起きるかわからない、もしかしたら明日死んでしまうかもしれない。それならば、一度

しかない人生に悔いのないように、一日一日をワクワクしながら生きていきたい」と思う

ようになった。

 

 

_mg_8952-6

 

「地元の人が地元の元気を取り戻さなくては」という想いで、生まれ育った土地で出店する

ことを決意。子供のころから家庭や近所で親しみのあった蒸しパンを専門に販売することで、

近隣のお年寄りからも熱い支持を受けている。

 

_mg_8948-3

 

店内にはお店のロゴにもなっているリスのモチーフがところどころに設置されており、

宝探しのようなわくわく感がある。

 

_mg_9041-11

 

リスをモチーフにしたのは、まだOnceを開店させる前、2015年に出店した峠の市がきっかけ。

お店のロゴデザインの参考にと、デザイナーさんに峠の市出店の際の写真を送付したところ

「まるで森の中のお茶会のようですね」と蒸しパンにリスがちょこんと乗ったロゴが完成した。

 

_mg_8982-8

 

商品が置かれたテーブルの奥には、子供の背丈ほどの高さの入り口の部屋が。

ついつい覗き込んでしまうこの空間は、こびとのおうちと呼ばれている。

パンを選んでいる間に子供たちが遊べるスペースとなっている。

 

_mg_9002-9

 

今後はイートインスペースも充実されるらしく、さらにくつろげる空間になりそうだ。

子供も大人も楽しめる蒸しパン屋さん「蒸しパン Once~わんす~」

小腹がすいた時のおやつや、ちょっとした手土産を買いに。森のお茶会を覗きに訪れてみては。

 

_mg_8964-7

 

「蒸しパン Once」

address|宮城県石巻市渡波栄田92-2

open| 10:30~16:00 (売切れ次第終了、日・月定休)

web| https://ja-jp.facebook.com/once4183.steamed.bread/

tel| 0225-98-4183

mail| once@sky.plala.or.jp

photowrite  佐藤 赤

edit  Yu Shimawaki